初段免状獲得戦開催報告 2022年11月13日(日)開催

秋晴れの中、無事初段免状獲得戦を実施することができました。

開催報告です。

今回は総勢32名のトーナメントであり、優勝すると初段免状を賞品として渡すというものです。

東京都中野区の助成金を活用して開催しているため、中野区民優先の大会になります。

そこで、中野区民でない方については10月1日から参加を受け付けたのですが、参加希望者の大会にかける意気込みは熱かったです。

10月1日の0時0分0秒に3名もの区外からの希望者のメイルを頂きました。

0分0秒ですよ。。凄すぎます。

しかしながら、この熱い意気込みを感じると、私としては必死に準備するしかありません。

会社は1日有休を頂き準備させて頂きました(苦笑)

今回は新しい取り組みとして応援者や、対局に疲れて魂抜かれた人のために、対局の模様を最初から最後まで大盤解説を行いました。

午前中は鷺宮将棋サロン会員だけで実施し、午後は本田小百合女流三段+サロン会員という陣立てです。

初段免状獲得戦としては、ありえない大盤解説であり、やりすぎの感もありです。

午前中のトーナメントも順調に進み、負けた方は敗者戦に回って頂き、午後からもトーナメントを楽しめるようにしました。

さらに本戦トーナメント2回戦で負けてしまった方や、敗者戦でも負けてしまった方のためにスイス式での競技に参加できるようにしました。

この三段構えにより、多くの方々が負けてもたくさん将棋を指せるようになり非常に好評でした。

本戦トーナメントには、N君(小4)と、Y君(中1)の対決になりました。

2年前の初段免状獲得戦はN君は2回戦で敗退、Y君は3位でした。

二人とも、今回も参加ということは、きっと前回の初段免状獲得戦、楽しかったんだろうなぁと感じた次第です。

N君先手居飛車、Y君は後手で四間飛車です。

N君右四間飛車で攻勢をとるものの、振り飛車の左桂を捌かれてはやや苦戦です。。

盤面写真はN君が4五飛打した場面です。

しかしながら、ここからのN君の差し回しが素晴らしかったです。

相手に分かりやすい攻めを与えない受けと、受けから一転しての攻めの切れ味が素晴らしく見事に優勝を勝ち取りました。

N君、優勝おめでとうございます。

大会で勝ち取った、そして己の力だけで勝ち取った初段免状は一生自慢できる宝物です。

これを励みにさらなる高みを目指してください。

惜しくも敗れたY君も手ごたえを感じてくれたと思います。

自己ベストも更新し、立派です。

決勝まで進んでしまったので、もう将棋沼から抜けられませんね。(笑)

今後、今回の経験を活かして頂ければと思います。

最後まで残ってくれた方々と、本田先生と一緒に記念写真を撮影して終了としました。

みなさん、素晴らしい笑顔です。

 

今回のイベントで頂いた参加者様の感想の一部をご紹介させて頂きます。

・前回より色々進化していて良かったです。

 また来年お願いします。

・コロナ禍でありながらも開催して頂いてありがとうございます。

 とても充実した時間が過ごせました。

 今回は敗者戦もあり、負けてもすぐに終わりでなくよかったです。

・2回戦で負けてしまったが敗者戦のスイス方式があったので最後まで楽しめた。

 大盤解説が楽しかった。

・楽しかったです。

 ありがとうございました。

・また中野区の大会に参加したいです。

 ありがとうございました。

・普通にしょうぎが指しにきたい。

・至り尽くせりの大会だったと主人とこどもが話しております。

 本当にありがとうございました。

 

その昔、私が若かったころ、地方の百貨店で毎年行われた初段免状獲得戦には毎年出場しました。

初回戦敗退も多く、時には対局者にタバコの煙ふきかけられて嫌がらせをされたこともありましたが、今となっては楽しい思い出です。

10回以上出場し、晴れて優勝して初段免状を無料で頂いたときは感無量でした。

その時、毎年、毎年、ボランティアで大会を支えてくれた将棋連盟支部の方々には感謝のかぎりです。

そして時は巡り、現在私がボランティアで運営をさせて頂いている次第です。

仕返しするより、恩返しですよね、やっぱり。

 

 

記:鷺宮将棋サロン会長 2022/11/20