お盆の最中(8/14)、塚田恵梨花女流初段に鷺宮将棋サロンにお越し頂き、特選棋譜の大盤解説会と指導将棋を実施して頂きました。
恵梨花先生には、昨年、一昨年と、指導将棋をお願いしたかったのですがコロナでお願いできずでした。
久しぶりの指導将棋です。
前回初登場された時は、まだ学生の面影が残っていましたが、今回は大人の女性の雰囲気を醸し出されておりビックリです。
そして、女流王座戦ではベスト4に進出が決まったばかりでありオーラを放ちながらの大盤解説となりました。
やはり、棋士にとって一番の元気玉は「対局に勝つこと」なんだなぁと感じた次第です。
大盤解説では、女流王座戦の準々決勝の渡辺弥生女流初段との対局でした。
渡辺弥生女流初段は、準々決勝の対局の時点で10連勝中で絶好調。
恵梨花先生危うしの状況でしたが、恵梨花先生、地力を発揮し、見事勝利を掴んだ棋譜の解説でした。
塚田家といえば、父であり師匠の泰明九段は「攻め100%」がモットーです。
今回の棋譜も駒損ながら飛車を成って攻めていく、、師匠ゆずりの将棋で最初から見ていてハラハラです。
師匠の場合は、無理は通らなくても塚田の攻めは通るとか、塚田が受けに回ればおしまいとか言われる程の攻め将棋であるのは有名ですが、恵梨花先生にもきっちりDNA引き継がれたようです。(笑)
今回の将棋も飛車は成ったものの一旦自陣に引き戻して受けに回り、危うしでした。
しかしながら、一旦受けに回って、今度は2枚角で筋良く攻め倒すことができ、師匠を超えたかも知れません。
ハラハラドキドキの展開でした。
塚田家DNAを引き継いだ恵梨花先生の最近の大活躍には、きっと師匠の泰明九段は見ていて楽しいだろうなぁと思った次第です。
きっと、塚田家、恵梨花先生が勝てば夜は自宅で大宴会でしょう(笑)
負けた場合は、塚田家の夕食がどうなるかも興味あるところです。
母の高群先生、師匠と一緒に夕食前は食卓に将棋盤出して反省会するのでしょうか(笑)
恵梨花先生の講義のポイントとしては、ギリギリ詰みがある場面でも自玉に余裕がある時は踏み込むのでなく、玉は包むように逃がさぬように寄せるべきとのことでした。今回解説の棋譜も鋭く即詰みでなく、包むような寄せとなっており100%納得でした。
恵梨花先生、渡辺弥生先生との対局前は入念に準備されたとのことです。
想定で千日手になる順まで研究していたとにことで、将棋に対する真摯な恵梨花先生の姿勢を感じた次第です。
恵梨花先生との質問タイムのやりとりを紹介します。
Q. 恵梨花先生(24歳)のライバルは誰でしょうか?
A. 以前はいませんと答えていたのですが、今は、年が近いこともあって山根女流二段(24歳)、石本さくら女流二段(23歳)の成績はついつい気になってしまいます。
私も早く二段になりたいです。
感想:ほほえましい回答でした。でも女流初段がタイトル獲れば、かっこいいのではないかとも思ったりします。
タイトルとれば飛び越しで女流三段になるわけであり、恵梨花伝説できるわけです。
Q. 女流王座戦準決勝の相手は西山白玲、挑戦者になれば里見五冠と、女流棋界のボス二人との戦いになります。
正直、厳しくないですか?
A. いえ、西山先生には2局指導して頂いていますが、1局目は全然駄目でしたが2局目は優勢だった局面もあり手ごたえを感じました。
勝機はあるかと思っています。
感想:おぉ、拍手!!
指導将棋も優美、丁寧に教えて頂き、指導将棋を受けられた参加者は感謝感激、大満足でした。
最後にみんなで楽しく写真撮影、恵梨花先生、笑顔素敵です。
お陰様で例会後の宴会も楽しくできました。(笑)
恵梨花先生、女流王座戦ベスト4となり次回はシードとのことです。
自己ベストを更新され立派だと思います。
山は一歩一歩登っていけばいいのです。
記:鷺宮将棋サロン会長 2022/9/4
コメントをお書きください