中野区 将棋 初段免状獲得戦 (2020/11/8) 開催報告

記:鷺宮将棋サロン会長

 

天気も晴れ、寒くも暑くもない、さわやかな将棋日和の日曜日に無事初段免状獲得戦を開催することができました。コロナ感染対策が一番の課題でしたが、暖かい日でしたので窓を開けっ放しで換気十分で開催することができました。きっと、鷺宮の将棋の神様、精霊となられた米長先生、升田先生がお守りしてくれたのだと思います。

 

今回は、老若男女、下は8歳の小学生の男の子、11歳の女の子、上は54歳のおじさんまで真剣勝負を楽しむことができました。

私からは、冒頭「子供の皆さん、将棋は対戦相手が大人だろうが何だろうが勝負の前では年齢は関係ありません。遠慮なくぶっ飛ばしてやってください。そして大人の方々は、世の中の勝負の厳しさを子供たちに教えてやってください。」と挨拶させて頂きました。その言葉通り、1回戦、小学生が見事に応えてくれました。小学生が大人達をバタバタとなぎ倒し圧巻でした。このまま、小学生の誰かが優勝してしまうかと思ったのですが、さすが大人達も意地を見せます。3回戦を終えて準決勝で勝ち残った小学生はただ一人。その最後の小学生一人も準決勝で倒され、大人が世の中の厳しさを見せつける展開になりました。決勝は30代男性と50代の男性の対戦となりました。50代男性、序盤形勢不利に追い込まれますが、その後の粘り腰が素晴らしく相手に決め手を与えない受けが冴えます。そして形勢逆転に成功。最後は時間がなくなり、時計を使っての緊迫の決勝となりましたが、終盤も着実な寄せが決まり、50代の男性が優勝となりました。優勝おめでとうございます。

 

今回は賞品をたくさん準備しました。中野区協賛のイベントということもあり、中野区のマスコット人形「ナカノさん」のラベルのお酒セット、ビールセット。三弥酒店さんから寄付して頂いたナカノさんグッズ。鷺宮将棋サロン会員の講談社の編集者の方から寄付を受けた「ひふみんTシャツ」。そして、コーヒーセット、電池式流しそうめん器、藤井2冠湯呑「探究」 と「飛翔」。

もちろん参加された方々が一番欲しいのは、全員、自分の力で勝ち取る「初段免状」であるわけです。しかしながら子供たちに聞いてみると、2番人気は何と藤井2冠 湯呑 「探究」でした。子供たちは全員「探究」の湯飲みが欲しいでした。改めて藤井二冠の人気ぶり、影響の大きさを感じた次第です。

 

今回、ちょっと申し訳なく思っていたのが、人が一番集まる1回戦は2回に分けて時間差で実行した上、負けた場合は即帰って頂くという厳しいお願いをさせて頂いた点です。コロナ感染防止のため、考え抜いた上で止むを得ずこのような形をとらせて頂いたのですが、アンケートを見ると、やはり1回戦で負けてしまい終了だと悲しい。。との回答があり、申し訳なく思っています。しかし、いずれは、コロナの心配が無くなる時があります。その時は敗者復活戦などなど企画しますのでご了承願います。今回は、十分なソーシャルディスタンスをとることがMUSTであり、この方法しかなかったのです。

とはいえ、アンケートの結果を見ると全員が次回も参加したいと回答を頂けました。主催者として非常に嬉しく思い、来年以降もぜひこの初段免状獲得戦を開催して行きたいと思っております。応援を頂ければ有難いと思っております。また次回は、準決勝あたりから、大盤解説にて棋士の先生に解説をして頂く試みをしてみたいと思っています。

 

今年は、小学生名人戦、職団戦、アマ名人戦など、様々な将棋イベントが中止に追い込まれました。このような状況で改めて思ったことは、人々が、目標を達成するために努力し、そして当日一期一会で触れ合い、勝って喜び、負けて悔しい思いをするイベントの大切さです。映画館や家で見る優れた映画も素晴らしい感動を与えてくれますが、このように自らが競技して獲得する体験は、何より素晴らしいのではないかと思った次第です。

 

さて話は変わりますが、私も、地方のデパートで開催された初段免状獲得戦にて優勝して初段免状を頂いた者です。挑戦すること十数回。その会場では、いつもワイシャツ半袖姿の将棋連盟の支部のおじさん達が粛々と運営されていたことを今でも思い出します。今思うと、きっと、あの時のワイシャツ半袖姿のおじさん達も将棋が好きで、そしてその面白さ、特に大会で戦う面白さを後世の人々に伝えるため、ボランティアで自分たちにその機会を与えてくれたのだと思います。時は経ち、今度は私がその立場に立つことになりましたが、将棋界の先輩達の良き行いを見習い、伝統を後世の人たちに伝えていければと思っております。

 

最後になりますが、今回の初段免状獲得戦では、中野区の多大なる協力を得て開催することができました。ご協力に心より感謝いたします。また協賛をして頂いた東中野の三称酒店様、賞品を寄付して頂いた鷺宮将棋サロンの会員の皆様、会場の設営にご協力頂いた鷺宮地域活動センターのスタッフの皆様、また指導将棋及び大会の監修をして頂いた本田小百合女流三段に謝意を示させて頂きます。そして何よりボランティアで運営に携わって頂きました鷺宮将棋サロンの会員の皆様に感謝致します。

 

以下は今回の大会の感想、要望のアンケート回答になります。

 

■感想、要望などお聞かせ頂ければ幸いです。

 

・中止になる大会が多い中、開催頂けて良かったです。

 運営もきちんとされていたと思います。

 しいて言えば1階の入り口に何回の会場に行けば良いか案内があると良かったです。

 (入口横の掲示板にはありましたが、見落としていたので迷いました)

 

・2回戦でまけたけどつぎの大会の時にしょだんめんじょうをとれるようにがんばります。

 

・3月から延期になり、楽しみに待っておりました。

 運営も大変だと思いますが、開催していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。

 ありがとうございました。

 

・各テーブルに消毒液があると良い。

 広くスペースがとってあるのが良かった。

 

・特にありません

 

・ソーシャルディスタンスが保たれていてよかったです。

 

・みなさん強いですね。

 

・敗者復活戦もあると良いです。

 

・この様な状況の中で開催していただき、ありがとうございます。

 もし来年コロナが落ちついたら、敗者復活戦などもできると思いますので、期待しております。

 女流プロの先生もいらっしゃるので(大盤などがあれば)決勝戦等を大盤解説していただけたら大人数が楽しめると思います。

 (2部屋必要になってしまいますが)

 よろしくお願いします。

 

・将棋関係のグッズがもらえるとうれしいです。

 

・とくになし

 

・また勉強して出直します。

 ぜひまた開催してください

 

・コロナウイルスの影響もあったと思うが敗者復活戦はやはり欲しかった

 

・やはり、初戦敗退即帰宅は悲しい。