テストに強くなる小学生の勉強法

昨日、鷺宮将棋サロン4月の例会が開かれました。
今回は鷺宮将棋サロンの初代名人を決めましょうという副会長の提案がありトーナメント形式での名人戦を行いました。
結果は、お医者さんをやられているDr.村松さんが優勝となりました。

当初の私の予定では、会長(私)か副会長あたりがなる目論見でありました。(笑)
しかし、良い意味で期待を裏切って頂き、副会長及び会長を連破して、見事に下剋上優勝を成し遂げました。
村松さん、おめでとうございます。

さて、村松さんですが、いつも今年で小2になられたお子様をお連れになられます。
また、村松さんのお子さんをはじめ、鷺宮将棋サロンには最近小1~小4の子どもさんの参加が増えています。

そこで、今回は「テストに強くなる小学生の勉強法」というテーマで書きたいと思います。
私には現在中2の娘がおります。
2年ほど前に中学受験を体験しました。
そこで、生きる実験台に娘をして得た(笑)、効果ある具体的方法について書きたいと思います。

 

<幼稚園~小学3年生>

お勧めは「公文」です。

私の娘は幼稚園の時から公文に行かせました。
最初は、文字を覚えるために国語だけ、そして「算数」と「英語」を追加しました。
その効果は絶大でした。
公文の算数は、とにかく機械的に計算や演算式を解かせる方式をとります。
文章題は一切ありません。
計算や演算式を解かせる問題ですので簡単な問題からやっていけばサクサク解けます。
そしてレベルがどんどん上がっていきます。
将棋でいうと25級から10級位に進むイメージでしょうか。
このサクサク感が子どもにとっては快感のようです。
また、公文では勉強の進捗がよいとホテルで表彰されオブジェを記念品を頂けます。
オブジェは大人から見ると子どもだまし的ではありますが、子どもにとってはもらうと非常に嬉しいようであり、これを励みに娘は公文が大好きになりました。
羽生NHK杯も小2から公文で算数・数学を学習し、奨励会に合格し忙しくなっても継続したそうです。
羽生さんは「公文の学習を続けられたのは、たいへんなときもありましたが、将棋と同じでやはり面白かったからでしょうね。」とおっしゃられております。
参考URL: https://www.kumon.ne.jp/kumonnow/obog/001_1/

公文のよいところは、「勉強が楽しくなる」につきると思います。

また英語は中学受験にはありませんが、中学に行くと国語、数学と並ぶ主要科目として、英語を必ず学びます。
この時、小学生の時すこしでも英語に慣れていれば、中学生で改めて勉強した時に伸びが違います。
娘が中1であっという間に英検3級を合格したのには驚きました。

 

<小学4年生~小学6年生>

お勧め
 算数 : お父さんか、お母さんの算数が得意な方がマンツーマンで教えるのが効果が高いです。
 国語 : やや遠いですが、江東区の「早友学院」の学院長先生に教えて頂くとよいです。

 

まず算数ですが、小学校の高学年にもなると中学受験を見据えて文章題が解けるようにならなければなりません。
この時、公文だと文章題の問題が一切ないので全く解けない状態に陥ります。
いわゆる公文脳になってしまうわけです。
それは本当でした。
そこで当初は算数の強そうな集団塾に行かせたのですが、娘はまったく文章題を解く能力が上がりませんでした。
そこで集団塾のテキストを見ると、解説が貧弱でとても子どもが理解できるものになっていませんでした。
また、集団塾では、どうしても一定時間で多くの子どもに教えないといけないので、娘がわからなくなるポイントを懇切丁寧には教えられないのです。
そこで、娘は私が文章題解法を初歩から教えました。
集団塾ではダメだということに気が付いたのが小六の4月でした。
そこで小六のゴールデンウイーク、夏休み、冬休み、週末の1日はすべて子どもに付き添って、算数を教えました。
文章題が苦手な子どもにとっては、わからないところをかみ砕いてわかるまで教えるマンツーマン方式が一番良いと感じました。
また親が真剣に一緒に苦労をわかちあえば、子どもも一生懸命やるということを学んだ良い経験です。
父が娘と中学受験を戦った「下剋上受験」という本があります。
 子供さんが中学受験でピンチに陥ったら是非この本をお読みください。

親がすべきことが良くわかります。そして感動の一冊です。

国語での得点力は中学受験では大切です。一般に中学受験では、都立も私立も算数の配点比率の高いところが多いと思います。
そこで効率を考えるとついつい算数に力を入れすぎになってしまうのですが、ここに大きな落とし穴があります。
中学受験の算数は簡単な問題も出ますが、難問もでるので高得点が難しいのです。
そしてケアレスミスもしやすいので、算数で得点を落とすことが多いのです。
その一方、国語ですが、問題に慣れてくれば安定した点数を取ることができます。
中学受験は一発勝負です。
したがって、安定して確実に得点がとれる国語力は大切なのです。
私は国語は苦手なので、模試の解説を色々な塾で聞いて研究しました。
その中で一番素晴らしい解説をすると思ったのが「早友学院」の学院長先生でした。
模試の解説は、学院長先生がやられるので、もしお子さんが国語が苦手なようならば、親と子供で学院長先生の解説を聞かれると良いと思います。
自分にとっては目から鱗の解説でした。
大人の自分にとっても非常にためになる解説でありました。

小学生を持つ親御さんの参考になればと思っております。
感想などありましたら例会の時にお聞かせ頂ければ幸いです。

 

鷺宮将棋サロン会長